お知らせ

2017/07/22

企画展 7/20 - 9/1 fri

INAMORIギャラリー、企画展のお知らせです。

オープン初回は、鎌倉在住の作家・景山健によるインスタレーション、プロジェクト紹介の展示です。

 

sagamiwan.jpg

 

 

HERE-UPON  

ここにおいて この国のかたち 2  相模湾

Sagami Bay project  2020

 

 

2020年 東京オリンピック会期中の夏の夕方  7時00分から5分9秒間

いま ここにおいて 島国に暮らす人々が海と如何に向き合っているかを顕在化する試み。

 

三浦半島突端の三崎 城ヶ島から真鶴半島突端に至る約

92キロの相模湾沿岸を約300メートルごとに設置した花火(306カ所 612発  5分6秒)でつなぎ相模湾のかたちを顕在化する。

 

湾の東端にあたる城ヶ島より 午後7時00分00秒 時報と共に点火。

1秒ずつ移動し5分6秒後、西端の真鶴半島最終ポイントまで到達。その3秒後、午後7時05分09秒 全箇所同時に点火。合わせて湾岸を取り巻く三崎市 横須賀市 葉山町 逗子市 鎌倉市 藤沢市 茅ヶ崎市 平塚市 大磯町 二宮町 小田原市 真鶴町など相模湾岸の各市町所在地で尺玉を上げ花火は終了。

 

この日、花火点火前後5分間 相模湾岸一帯 および海上に浮かぶ船舶には必要最低限の明かりを残して消灯を呼びかけ、目の前に広がる海に向き合う時間をつくる。また、沿岸を通る道路はそれぞれ管轄の警察、行政ほかボランティアの協力を仰いで午後7時前後最低30分間通行止めとし安全距離を確保。

煙火消費条例に基づいた法的処置を怠らないよう留意する。

 

縄文海進と言われる頃、現在より相当内陸深くあった海岸線から眺めるこの湾のかたちは今とは大分違ったものだったろう。

温暖化の影響で北極の氷が観測史上最小の大きさにまで減り、数年後には海面が上昇するとも予想される現代。いつの時代も水辺に暮らし、かかわり生きてきた自分達の今の海のかたちを夜空に描き出す。

 

人は水とのかかわりを通じて生活をしてきた。

時に多くの益をもたらすと共に、数知れない苦難をも強いられた。

 

地球誕生より幾度も天変地異を繰り返し、現在の有様に至る島国日本。

未だ変化の途上にあるこの国のかたちは今後どのようになっていくのか。

自然との関わりは伝統として継承される。今後、人類がこれまで経験したこともない事態に遭遇する可能性もあるだろう。

未曾有の震災他、日々得た教訓を糧に「いま ここにおいて」かかわりについて、あくまで謙虚に前向きな眼差しをもって見つめていきたい。

 

各ポイント 点火 タイムキーパー役の2名以上 630人 

→ 延べ700人以上のプロジェクトスタッフの確保が必要

打ち上げに参加される方には事前に花火師より講習を受け、煙火使用許可証を取得していただく(信濃川プロジェクト、津南 河岸段丘花火の際と同様)

(花火当日、打ち上げ担当は設置から点火までの約4〜5時間 現場待機)

花火打ち上げポイントの安全管理

→ 打ち上げ前後30分間各方面の協力を得て道路封鎖などを実施

  安全確保を優先に配備する

  相模湾沿岸市町、住民への参加 周知

 

オリンピック観戦に訪れている各国からの客船には相模湾沖の指定区

域のエリア内に停泊し鑑賞を促す。

 

経費予算確保(4,000万円)

 

煙火消費条例に基づいた法的処置

今回予定している花火は虎の尾3号である。(信濃川で使用したものと同様)

この安全距離は着火ポイントより周辺60m以内は立ち入り禁止。

人家のほか、火災の危険性のある人工施設が無いこと。

 

この条件に乗っ取って、打ち上げポイントを選定。地権者に向けて、企画協力と共に花火打ち上げに関しての許可を得るための交渉が必要である。